活動

2018年1月31日

国際連携活動報告:University College London訪問記

東京大学大学院 情報理工学系研究科
特任助教・松田 孟留

2017年9月8日から10月2日まで、イギリス・ロンドンにあるUniversity College Londonを訪問してきました。現地ではGatsby Computational Neuroscience UnitのAapo Hyvärinen教授のもとでお世話になりました。Hyvärinen教授は機械学習や信号処理の分野で著名な研究者で、脳信号データ解析や画像処理などの応用でも多くの成果を挙げられています。彼が書いた独立成分分析の教科書は和訳されており、私は学生の頃にこの本で勉強して脳信号データ解析の研究を開始しました。脳波データに独立成分分析を適用した際の個人差(個性?)の問題に悩んでいたとき、この問題を解決するHyvärinen教授の論文を見つけて夢中で読んだことをよく覚えています。本滞在中もディスカッションを通じて大いに刺激を受けました。

滞在していたGatsby Unitは計算神経科学や機械学習の研究者が集まったユニットで、ほぼ毎日セミナーやティータイムが開かれ、教員や院生が活発に議論していました。神経生物学の研究機関であるSainsbury Wellcome Centreと同じ建物を使っており、こちらともセミナーやパーティを通じてさかんに交流があるようでした。私が滞在している期間はちょうど新入生歓迎の期間と重なっており、新入生レクリエーションのロボットコンテストを観戦することができました。

Hyvärinen教授は日本人の共同研究者が多く、よく日本を訪問されています。先日も京都でお会いしました。今後も日本とイギリスを互いに行き来して、共同研究を継続して行っていく予定です。

University College Londonにて Hyvärinen教授と